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2009年05月04日

300万通の絵葉書

 ゴルゴ13への連絡網の1つである、英国ペンザンスへの絵はがき。だがコンゴでの仕事のあとからペンザンスg128演出国家.jpg宛の脈絡のない葉書が急増、そのルートは壊滅状態に。ゴルゴは独自に調査に乗り出した。

 ゴルゴはその原因を追って、ペンザンス、カナダ・ハリファックス、アンゴラ・ルアンダへと足を運ぶ。分かったのはルアンダ空港の掲示板に貼られた、ガンに冒された少年へ絵はがきを、というメッセージが発端ということだった。

 その発信元がコンゴ前大統領モグツの補佐官ヘセロ。ヘセロはゴルゴの存在のアフリカの未来への影響を懸念、その連絡網を断ち切ることを意図したのだった。

 この作品は2つの点で興味深い。

 1つはゴルゴへの連絡網の内容だ。名もしれぬ英国の片田舎への絵はがき。葉書の文面はどうといいうことのないものだが、数字がおりこまれる事になっている。今回は象25万頭、報酬額25万ドルということだ。

 2つ目はゴルゴの思想、ポリシーだ。ゴルゴはこの連絡網の閉鎖を決めるが、連絡役を務めてきた老人に対し「カネは、約束通り死ぬまで」払い続けると言い、補佐官ヘセロには「世界に俺がいるからテロが起こるのでは、ない。テロが起こるから俺が存在するのだ」と語る。
 ヘセロは余裕綽々、ゴルゴの目前で青酸カリ入りの酒で命を絶とうとするが、ゴルゴの「俺の手でカタをつける」弾丸はそれを許さず、グラスを砕きヘセロの眉間をとらえた。
 
 ラスト、もはや使われることのない開いたままの郵便受け。静かな余韻が残る。
 
依頼人    :コンゴ・ザイール解放民主勢力連合
標的     :モグツ・ポポ・セコ
武器・アイテム:おそらくアーマーライトM16、サイレンサー付きの銃
舞台     :コンゴ民主共和国
評価     :★★★★★

語録
「俺に敵対する者・・・裏切る者は俺の手でカタをつける!それが俺のルールだ」

1998:10 SPコミックス128巻


ラベル:絵葉書
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posted by しろくま at 22:26| Comment(0) | TrackBack(0) | ★★★★★ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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